このたびの令和8年熊本地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
突然の日常を奪われ、大きな不安の中で避難生活を送られている皆さまのことを思うと、胸が締め付けられる思いです。
また、医療・福祉・消防・警察・自衛隊・自治体職員の皆さまをはじめ、昼夜を問わず救助・支援活動に尽力されているすべての方々へ、心より敬意を表します。
とりわけ、消防、自衛隊の皆さまには、余震の続く厳しい環境の中でも被災者の命と暮らしを守るため、危険を顧みず活動を続けていただいています。その献身的な姿は、多くの人に安心と希望を届けてくださっています。心から感謝申し上げます。
一日も早く余震が収まり、被災された皆さまが安心して日常を取り戻せる日が訪れることを、心よりお祈り申し上げます。
障がい福祉施設を運営する私たちにとって、今回の地震は決して「熊本で起きた災害」ではありません。
「明日は私たちの地域かもしれない。」
そう受け止めなければならない現実です。
地震発生後、防災科学者・荒木健太郎さんがXで発信されている「避難時に気を付けるべきポイント」は、大変分かりやすく実践的な内容です。
家具やブロック塀、ガラスなどの危険への注意、余震を前提とした行動、熱中症対策、水分補給、感染症対策、そして正確な情報収集など、命を守るために大切な視点が分かりやすくまとめられています。
ぜひ、ご家族や職場でも共有していただきたい内容です。
https://lnkd.in/gSXYEAs3
障がいのある方は、環境の急激な変化に強い不安を感じる方や、避難所生活そのものが大きな負担となる方も少なくありません。
だからこそ私たちは、
「避難すること」だけではなく、
「避難した後も安心して生活を続けられること」
まで考えた備えが必要になります。
これこそが、本当の意味でのBCP(業務継続計画)だと考えています。
フロンティアでは、たまたまですが、7月27日16時からにBCP(自然災害)研修を実施していしました。研修時には、地震の事は全く存じませんでしたが、今回の熊本地震の報道を目にし、研修では想定できていなかった現実が数多く起きていることを痛感しています。
道路が寸断されたら…。
停電が何日も続いたら…。
通信手段が使えなくなったら…。
送迎車が出せなくなったら…。
利用者さんがご家族と離ればなれになったら…。
服薬が途切れてしまったら…。
職員自身が被災し、出勤できなくなったら…。
マニュアルには書かれていても、実際にその場で判断し、行動できるかは全く別の話です。
BCPは「作成すること」が目的ではありません。
「利用者さんの命を守るために、実際に動けること」。
そこに価値があります。
今回の熊本地震は、そのことを改めて私たちに教えてくれました。
フロンティアが、今後さらに取り組む5つの改善事項
今回の地震を「他山の石」とせず、より実効性のあるBCPにするため、フロンティアでは次のような取り組みをさらに充実させていきたいと考えています。
① 安否確認訓練の強化
職員・利用者さん・ご家族との連絡方法を複数準備し、通信障害も想定した訓練を行います。
② 停電・断水を想定した実践訓練
照明、通信、空調、水の確保など実際に想定した訓練を取り入れます。
③ 服薬・医療情報の管理体制の見直し
災害時でも必要な薬や医療情報を速やかに確認・共有できる体制づくりを進めます。
④ 地域・福祉避難所・関係機関との連携強化
施設だけで対応するのではなく、行政や地域、福祉避難所との日頃からの顔の見える関係づくりを進めます。
⑤ 利用者さん一人ひとりの個別避難計画の充実
支援方法や配慮事項、避難時に必要な支援を再確認し、「その人に合った避難」を具体化していきます。

災害は、私たちの都合に合わせて起きてはくれません。
だからこそ、日頃の研修や避難訓練も、「予定どおり進む訓練」ではなく、「予定どおりにはいかない訓練」へと変えていかなければならないと強く感じています。
今回の熊本地震を決して「他山の石」とすることなく、自分たちの施設に置き換え、より現実に近い研修と訓練を積み重ねていくこと。
それが利用者さんの命を守り、職員の命を守り、地域から信頼される障がい福祉施設へとつながるのだと思います。
被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈りするとともに、私たちフロンティアも、「備えていて良かった」と言える施設を目指し、一歩ずつ歩みを進めてまいります。
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