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数字を埋めることが、本当に障害者雇用の正解ですか? 理念は何処へ!今、赤穂から伝えたいこと【続編】

「法定雇用率」という数字の達成が先行し、その裏で「仕事を与えられない」という本末転倒な事態が起きている。23日、24日の読売新聞の連載特集を読み、私は現場の管理者として、改めて言葉を失うと同時に強い憤りを感じました。

今回の報道において何より特筆すべきは、読売新聞の記者たちが、ただ表面的な問題を追うのではなく、実際に苦しんでいる当事者や関係者に深く分け入り、丹念な現場取材を重ねている点です。実態とかけ離れた「丸投げ雇用」の闇を、ここまで鮮明に暴き出したことには、報道機関としての強い使命感を感じます。障害がある方が自宅で孤独に自習を強いられ、「自分は何のために働いているのか」と悩み続ける心の叫びを、記事は誠実に拾い上げていました。

私たち特定非営利活動法人フロンティアの施設では、毎日利用者さんたちと笑い合い、悩み、小さな「できた!」を一緒に喜んでいます。彼らは、自分たちの将来「」と「希望」の実現のために、そして、誰かの役に立ちたいと強く願っています。その想いを無視して、ただ「そこに籍があること」だけを求めて何の意味があるのでしょうか。

私たち特定非営利活動法人フロンティアをはじめとする、全国に多数ある就労施設は、決して便利な代行業者ではありません。私たちが大切にしているのは、個人の特性を丁寧に引き出し、その人が輝ける場所を一緒につくることです。兵庫県赤穂市で、私たちは「丸投げ」をして終わる関係ではなく、施設と企業、そして働く本人が三者でしっかり繋がり、お互いが成長し合える関係を築くことを何より大切にし、就労訓練に励んでいます。

たとえば、就労継続支援B型フロンティアでは、利用者さん一人ひとりが誇りを持って社会と繋がれる場所づくりに心血を注いでいます。また、これから求められる適切なマッチングを実現するために新設する就労選択支援フロンティアでは、安易な雇用ビジネスの餌食にならないよう、本人の意志を尊重するゲートキーパーとしての役割を果たします。さらに、子どもたちの未来を見据えた放課後等デイサービスきっともっとみらいでの療育を通じて、自立への階段を一段ずつ確実に登れるようサポートしています。

これら全ての活動の根底にあるのは、障害がある方を「頭数」ではなく、共に働く「仲間」として尊重する心です。兵庫県赤穂市の現場で日々汗を流していると、彼らの可能性がいかに素晴らしいものか、身をもって感じます。今回の読売新聞の報道は、私たちが日々感じている危機感を社会全体に突きつける、非常に意義深いものとなりました。

特定非営利活動法人フロンティアは、これからも兵庫県赤穂市から正しい雇用のあり方を発信し続けます。企業の方々には、「雇えばいい、金を払えばいい」という傲慢な考えを捨て、雇用した責任を直視していただきたい。私たちはこれからも、現場の管理者として、綺麗事だけではない、一人ひとりの人生に深く寄り添う支援を泥臭く続けていくことを、ここにお約束します。

「とりあえず丸投げ」ではなく、「共に汗を流す」未来を! それが、私たちが目指す本当の就労支援の姿です。読売新聞が照らし出したこの現実を、決して一過性のニュースで終わらせてはなりません。私たちは今日からも、現場の一歩一歩を大切に積み重ねてまいります。

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2026.05.25