8月24日から始まった、兵庫県立播磨特別支援学校高等部1年生の実習。
5日間の実習も、昨日で3日目を終えました。
初日は、初めての場所、初めての仕事。
緊張した表情で作業台に向かい、「電気部品の組立」と「のぼり旗の袋入れ」に挑戦しました。
そして3日目。
この日は、本人から「ラスクを作ってみたい」という希望があり、赤穂の手作りラスクの製造に挑戦してもらいました。
朝、本人から出た最初の言葉は、
「しんどい……。」
でした。
初めての実習も3日目。
毎日、慣れない場所で初めての仕事に向き合っています。
緊張もします。
疲れもします。
そんな気持ちを抱えながらのスタートでした。
しかし――
ラスク製造の準備が始まると、少しずつ表情が変わっていきます。
まずはエプロン。
頭にはバンダナ。
靴も上履きに履き替えます。
そして、食品を扱う仕事で最も大切な衛生管理です。
石けんを使って、手のひら、手の甲、指の間までしっかり洗います。
さらに、爪先は爪ブラシを使って丁寧に。
最後にアルコール消毒。
一つひとつの手順を確認しながら、仕事の準備を整えます。
さあ、いよいよ作業開始です。
最初の仕事は、人気商品の「ガーリックラスク」にガーリックバターを塗る作業。
スライスしたバケットを一枚ずつ手に取り、丁寧に塗っていきます。
最初は職員の説明を聞きながら。
そして、手順が分かると――
一枚。
また一枚。
丁寧に、そしてしっかりと塗っていきます。

朝、「しんどい」と言っていたことを忘れてしまうほど、目の前の仕事に集中していました。
その姿を見ていると、こちらまで嬉しくなります。
「やってみたい」と自分で選んだ仕事。
その仕事に、今、自分の手で向き合っているのです。
そして、仕事はここで終わりません。
焼き上がったラスクを袋に入れる。
シーラーで袋を閉じる。
出荷作業では、商品にシールを貼る。
しかも、シールがシワにならないよう、一枚一枚丁寧に貼ります。
最後は、使った場所をきれいに片付ける。
「作る」だけではありません。
商品が完成し、お客様のもとへ届けられるまでの仕事を、一通り体験しました。
就労継続支援B型フロンティアでは、こうした実際の仕事を通して、「働く」ということを体験してもらうことを大切にしています。
そして、この日のもう一つの大きな成果。
初日に一緒に決めた「一日の目標」を、3日目もしっかり守ることができました。
「笑顔で大きな声で挨拶する。」
「しっかりと返事をする。」
「分からないことは聞く。」
どれも、働くうえで大切な力です。
仕事ができることだけが「成長」ではありません。
人に挨拶する。
呼ばれたら返事をする。
分からないときには、「分かりません」と伝えて聞く。
そうした一つひとつの行動も、立派な「働く力」です。
兵庫県赤穂市で将来働くことを考えたとき、今日の経験は、きっと大きな財産になります。
何より嬉しいのは、初日から3日目までの間に、少しずつ変化が見えていることです。
初日は、緊張しながら初めての作業に挑戦しました。
3日目は、「しんどい」と感じながらも、自分が希望した仕事に挑戦し、いくつもの工程を最後まで経験しました。
「できること」が、一つずつ増えています。
これこそが、実習の大きな意味なのだと思います。
そして、実習を受け入れる私たち就労継続支援B型フロンティアにとっても、この5日間は大切な学びです。
どうすれば本人の「やってみたい」を引き出せるのか。
どうすれば「できた!」という自信につなげられるのか。
実習生の成長を見守りながら、私たちも支援のあり方を学び、成長していきます。
残りの2日も、一つひとつの仕事を丁寧に。
焦らなくて大丈夫。
昨日より今日。
今日より明日。
小さな「できた!」を、もう一つ増やしていこう。
人生で初めての実習は、順調に、そして有意義に進んでいます。
最後の日に、どんな「できた!」が生まれるのか。
私たちも楽しみにしています。
就労継続支援B型フロンティアも、実習生と一緒に、さらに成長していきます。👍✨
「やってみたい」が「できた!」に変わる。
その瞬間を、最後まで一緒につくっていきます。😊💪✨
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