8月24日(月)。
今日から28日(金)までの5日間、兵庫県立播磨特別支援学校高等部1年生の生徒さんが、就労継続支援B型フロンティアで実習を行います。
学校生活の中では、初めて経験する本格的な職場実習です。
初日の作業は、「電気部品の組立」と「のぼり旗の袋入れ」。
そして「のぼり旗の袋入れ」は、本人が「やってみたい」と希望した作業です。
初めて訪れる場所。
初めて会う職員。
初めて触れる仕事。
緊張しないほうが難しいかもしれません。
作業台に向かう姿からも、最初は少し緊張している様子が伝わってきました。
職員の説明を真剣に聞き、一つひとつ確認しながら作業を始めます。
最初は慎重に。
そして、少しずつ。
「こうするんだ」と分かってくると、手の動きも変わってきました。
電気部品の組立も、のぼり旗の袋入れも、思っていた以上にのみこみが早い。
一度作業の流れを理解すると、自分の力で進められる場面が増えていきました。
その姿を見ながら、私たち職員も嬉しくなりました。

なぜなら、実習の価値は「最初から上手にできること」ではないからです。
実習の中で、少しずつできることが増えていくこと。
それこそが、大切な「成長」だと私たちは考えています。
今日の午前中、特に印象に残ったのが最後の15分ほどです。
それまで張り詰めていた緊張感が、少しずつゆるんできました。
もちろん、疲れもあったと思います。
普段、兵庫県立播磨特別支援学校で受けている授業は1時間45分。
一方、今日は慣れない環境の中で、学校よりも長い時間、仕事に向き合いました。
初めての場所で、初めての仕事。
それだけでも大きなエネルギーを使います。
だからこそ、最後の15分に見えた少しの変化を、私たちは「集中が切れた」とだけ捉えません。
それは、緊張しながら一生懸命頑張った証でもある。
そして、もう一つ。
最初は「初めて手にする仕事」だったものが、午前中の終わりには、少しずつ「自分が取り組む仕事」へと変わり始めていたのです。
これもまた、実習の中で生まれた小さな成長です。
兵庫県赤穂市で働く。
地域の中で、自分の役割を見つける。
そのための第一歩は、決して大きなものでなくていい。
「やってみたい」と言えたこと。
実際にやってみたこと。
教えてもらったことを覚えたこと。
そして、自分でできることが一つ増えたこと。
その一つひとつが、未来につながっていきます。
そして、成長するのは実習生だけではありません。
実習生を受け入れる私たちフロンティアも、一人ひとりの「できる」をどう見つけ、どう支え、どう伸ばしていくのかを考える機会をいただいています。
実習は、仕事を教えるだけの5日間ではありません。
実習生とフロンティアが、ともに学び、ともに成長する5日間です。
特定非営利活動法人フロンティアは、これからも一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを大切にします。
そして、できなかったことを責めるのではなく、
「昨日より、少しできた。」
「最初より、上手になった。」
そんな小さな変化を見逃さない支援を続けていきます。
初日の今日は、緊張しながらも、確かな一歩を踏み出しました。
明日からの4日間、その一歩が二歩、三歩へとつながっていくのか。
私たちも楽しみにしています。
兵庫県赤穂市から、未来へ。
「やってみたい」が「できた!」に変わる。
その瞬間を、一緒につくっていきます。
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