4月15日、水曜日。
窓の外は、低く垂れ込めた雲から春の雨がしとしとと降り続く、あいにくの空模様でした。兵庫県赤穂市にある、私たち就労継続支援B型フロンティアにとって、市役所ロビーでの販売会は地域が繋がる大切な接点です。しかし、この雨。「今日は足元が悪いから、お客様はまばらだろうか……」準備に向かう車中、スタッフの間にわずかな不安がよぎったのは事実です。
■ 開店10分前、予期せぬ「歓喜のプロローグ」
11時の開店に向け、ロビーに机を並べ、焼き立てのラスクを丁寧に陳列していた時のことです。まだ「準備中」もかかわらず、一人の女性が足を止めてくださいました。「今日楽しみにしてたの」その方は、迷うことなく「色々な味を混ぜて、10袋ください」とおっしゃいました。驚きと嬉しさが混ざり合うなか、本当のドラマはここから始まりました。
そのお客様が帰られて間もなく、別の方が大きな買い物かごを手に早歩きでブースへ。
「この前の『フロランタンらすく』、本当に美味しかったわ!周りの人にお裾分けしたら、みんな『どこで売ってるの?』って大騒ぎで。今日は皆の分も買いに来たのよ」
そう笑いながら、本日用意していたフロランタンらすく21袋、すべてを大人買い。さらに他のラスクも合わせ、計51袋をご購入いただきました。
兵庫県赤穂市の就労継続支援B型フロンティアが守り続けてきた「手作り・妥協なし・愛情たっぷり」の味が、誰かの手を通じて、また別の方の笑顔を作っていた。その事実を目の当たりにし、ブースには完売への「嬉しい悲鳴」と、言葉にできない感動が広がりました。
■ 市長の一言が、私たちの「誇り」に火をつけた
熱気が冷めやらぬなか、館内放送を聞きつけた牟礼市長がブースを訪れてくださいました。市長は折に触れて私たちの製品をご購入くださる常連様ですが、この日の開口一番の言葉は、私たちの心に深く刻まれました。
「この前のラスク、本当に美味しかったよ。あのラスク、今日ももらえるかな!?」
長年、販売活動を続けてきましたが、市長から直接「美味しかった」という手応えあるお言葉をいただいたのは、今回が初めてのことでした。😊しかし、皮肉にもその「お目当ての品」は、先ほどのお客様によって完売した直後……。
「申し訳ありません、実は今……」と状況をお伝えすると、市長は少し寂しそうな、それでいて私たちの活躍を喜んでくださるような表情で、他のラスクを手に取ってくださいました。
(牟礼赤穂市長の後ろ姿)
「美味しいものを、一人でも多くの人に届けたい」
そのシンプルな想いが、地域を牽引する方にも、そして市役所を訪れる一般のお客様にも、等しく届いている。兵庫県赤穂市の就労継続支援B型フロンティアの利用者たちにとって、これほど自信に繋がる瞬間はありません。急遽、施設から追加の在庫を運び込み、雨音をかき消すような活気で、2時間の販売時間を完走しました。
■ 5月、また新しい「美味しい」を届けるために
次回の市役所ロビー販売会は、5月20日(水)11時より開催いたします。
今回、市長も悔しがられた(?)大人気の「フロランタンらすく」は、パティシエ直伝の技法で、アーモンドの香ばしさとキャラメルのコクを限界まで引き出した自慢の逸品です。次回はより多くの方の手に渡るよう、総力を挙げて準備いたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください!
そして、最後に、大切なお知らせを。
昨今のカカオや小麦粉、油脂類といった原材料費の高騰は、私たちの施設にも大きな影響を与えています。
就労継続支援B型フロンティアでは、これまで徹底した経営努力で価格を据え置いてまいりました。しかし、利用者たちが誇りを持って、最高品質の材料で作り続ける「この味」を守るため、また、利用者さんの工賃の為に、断腸の思いで来月5月より価格を改定させていただく運びとなりました。
「価格以上の価値を、必ず一袋に込めること💪」
それが、値上げをお願いする私たちの責任であり、約束です。
雨のあとの虹のように、皆様の日常に小さな彩りを添えられるラスクでありたい。
5月20日、また皆様の「美味しい!」という笑顔に出会えることを、メンバー一同、心よりお待ち申し上げております。
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